いよいよ毎年恒例の確定申告の季節です。そもそも確定申告とはなんでしょうか?どんな方が必要なのでしょうか?確定申告すると有利な場合は?などなど確定申告の素朴な疑問をクリアにしてしましょう。題して「確定申告とはなんぞや?」です。
(1) 確定申告とはなんでしょうか?
1. 何を計算するか?…前年1年間の個人所得税を計算します。
2.どんな所得を計算するか?…所得には10種類ありますが、1年間のすべての所得を計算します。
3.10種類とは?…「事業」「不動産」「利子」「配当」「給与」「雑」「譲渡」「一時」「退職」「山林」です。
4. いつまでに申告するか?…3月15日までに申告書提出及び納付します。
(2) 確定申告が必要な方は?
1.サラリーマンで確定申告必要な人は?…年収2,000万を超える人。2ヶ所から給与をもらっている人。年の中途で退職し、その年に再就職しなかった人。給与・退職所得以外の各種所得金額が20万円を超える方など。
2. 事業や不動産所得などがある方は?…「収入−経費」の合計額から、基礎控除などの所得控除を差し引いてプラスとなる方。
3. 臨時に発生した収入がある方…「土地・建物」「ゴルフ会員権」「株式」などを売却した方。「保険解約金・返戻金」が支払保険料より多い方。
(3) 確定申告すれば税金が戻る方は?
1. 給与所得者で、雑損控除・医療費控除・寄付金控除・住宅ローン控除がある方。
2. 年の中途で退職した後、再就職しなかった方で、年末調整を受けなかった方。
3. 予定納税をしている方で、確定申告の必要がなくなった方。
(4) 過去の還付もれは取り戻せますか?
1. 確定申告している方…H15年分の還付請求は、今年の3月15日までに「更正の請求」をして還付を受けられます。
2. 確定申告していない方…5年前までの分は、さかのぼって確定申告書を提出して還付請求できます。
(5) 今年の変更点は?
1. 配偶者特別控除(最大38万)の加算部分廃止(配偶者控除38万とのダブル適用が廃止)
2. 電子申告・納税が利用しやすくなっております。詳しくは「国税庁HP」参照。
そうはいっても「よくわからないな〜」「計算が合ってるのかな〜」いう方は私ども税理士に、ひと声おかけください。次回は11月号で取り上げた「消費税改正」の続編です。「消費税対策のススメ(2)」を予定しております。
|